2010年 07月 30日
ミコの命を生きてマコ |
『愛と死をみつめて』
これは、私らの世代(昭和20~30年代生まれ)なら、知らぬ者とてない有名なストーリー。
実話を元にした、純愛物語です。
1964年の、吉永小百合/浜田光夫コンビの日活映画。
笠智衆、ミヤコ蝶々、北林谷栄、宇野重吉、笠置シヅ子などなど、豪華な脇役陣が、2人を盛りたてる。
小百合ちゃんの演技が、なんとも素晴らしいわ。
こりゃ確かに、単なるアイドルじゃない。
いやー、しかし、この比類なき美少女ぶりときたら……。
可愛くて美しいだけじゃない。
というか、そんなことはどうでもいいぐらいの、この気品。
昨今のアイドルちゃんたちには、正にこれがない。
同じように可愛くて美しいのだけれど、品がない。
当時は、嫌いだったと思う、多分。
野暮ったいと思ってたんだろうな。事実、粋な女優とはお世辞にも言えない。
でも、今こうして見ると、世にこれ以上の美少女がいるだろうか、と思う。
ま、難病で泣かせようというのは、個人的には「反則」だと思うけどね。
若い人が、不治の病で死ぬ話なんだから、悲しくないわけがない。
誰だって悲しい。
でも、まー、「それをやっちゃア、おしめぇよ」(笑)。
相手役の浜田光夫も良かったなぁ。
ちょっとイモっぽいところが、却っていい。あの当時の学生らしくて。
それにしても、この小島道子(実在の彼女は、大島みち子)が入院している阪大病院の凄まじさ(笑)。
いや、昭和30年代の病院なんて、こんなものだったのかもしれないが、外はビルでも中は木造、医者は患者の部屋に来てスパスパ煙草吸うし、ネズミが出て患者がホウキ持って追い回すし(笑)。
もう、爆笑モノでした。
そうか、そういう時代だったんだ。
道子が、脳に転移した軟骨肉腫のせいで、激しい頭痛に悶え苦しんでいるのに、看護婦は「じゃ、このお薬飲んでおいて下さいね」で終わりだし(笑)。
廊下を、今にも倒れそうに歩いてるのに、「大丈夫ですか?」だし(笑)。
大丈夫じゃねーよ、手当てしろって(笑)。
この2人は、なんとプラトニックラヴなんですよねぇ。
そういう時代だったわけです。
「難病で泣かすなんて、邪道だっつーの」と言いつつ、泣きながら観てしまった(笑)。
小百合ちゃんの、標準語の中にヒョイっと混じる大阪弁が、とっても可愛い。
ものすごく上手いんだな、それがまた。
この人、耳がいいのね。
中々、こうはいかない。
本当の大阪人が、標準語を喋ってるように聞えるからすごい。
歌は下手だけど、ま、全部いいってわけにゃいかないだろ。
1964年なのに白黒のフィルムです。
あの頃の邦画は、ライティングがものすごくキッチリしてたんだなぁ…。
道子の、やつれた顔をライトひとつで作るところなんか凄いとしか言いようがない。
勿論、小百合ちゃんも、痩せたりして役を作っているけれど、それだけじゃこの鬼気迫る顔は出来ないね。
照明さんが、職人だった時代なんだろうと思う。
久々、映画観て泣きましたです。はい。
だけど、ところどころで浜田光夫とデュエットするのには参った(笑)。
『寒い朝』や『川は流れる』なんかを、2人で歌うんだよぉ(/>_<)/
それさえなければ、カンペキに素晴らしかったのに。
これは、私らの世代(昭和20~30年代生まれ)なら、知らぬ者とてない有名なストーリー。
実話を元にした、純愛物語です。
1964年の、吉永小百合/浜田光夫コンビの日活映画。
笠智衆、ミヤコ蝶々、北林谷栄、宇野重吉、笠置シヅ子などなど、豪華な脇役陣が、2人を盛りたてる。
小百合ちゃんの演技が、なんとも素晴らしいわ。
こりゃ確かに、単なるアイドルじゃない。
いやー、しかし、この比類なき美少女ぶりときたら……。
可愛くて美しいだけじゃない。
というか、そんなことはどうでもいいぐらいの、この気品。
昨今のアイドルちゃんたちには、正にこれがない。
同じように可愛くて美しいのだけれど、品がない。
当時は、嫌いだったと思う、多分。
野暮ったいと思ってたんだろうな。事実、粋な女優とはお世辞にも言えない。
でも、今こうして見ると、世にこれ以上の美少女がいるだろうか、と思う。
ま、難病で泣かせようというのは、個人的には「反則」だと思うけどね。
若い人が、不治の病で死ぬ話なんだから、悲しくないわけがない。
誰だって悲しい。
でも、まー、「それをやっちゃア、おしめぇよ」(笑)。
相手役の浜田光夫も良かったなぁ。
ちょっとイモっぽいところが、却っていい。あの当時の学生らしくて。
それにしても、この小島道子(実在の彼女は、大島みち子)が入院している阪大病院の凄まじさ(笑)。
いや、昭和30年代の病院なんて、こんなものだったのかもしれないが、外はビルでも中は木造、医者は患者の部屋に来てスパスパ煙草吸うし、ネズミが出て患者がホウキ持って追い回すし(笑)。
もう、爆笑モノでした。
そうか、そういう時代だったんだ。
道子が、脳に転移した軟骨肉腫のせいで、激しい頭痛に悶え苦しんでいるのに、看護婦は「じゃ、このお薬飲んでおいて下さいね」で終わりだし(笑)。
廊下を、今にも倒れそうに歩いてるのに、「大丈夫ですか?」だし(笑)。
大丈夫じゃねーよ、手当てしろって(笑)。
この2人は、なんとプラトニックラヴなんですよねぇ。
そういう時代だったわけです。
「難病で泣かすなんて、邪道だっつーの」と言いつつ、泣きながら観てしまった(笑)。
小百合ちゃんの、標準語の中にヒョイっと混じる大阪弁が、とっても可愛い。
ものすごく上手いんだな、それがまた。
この人、耳がいいのね。
中々、こうはいかない。
本当の大阪人が、標準語を喋ってるように聞えるからすごい。
歌は下手だけど、ま、全部いいってわけにゃいかないだろ。
1964年なのに白黒のフィルムです。
あの頃の邦画は、ライティングがものすごくキッチリしてたんだなぁ…。
道子の、やつれた顔をライトひとつで作るところなんか凄いとしか言いようがない。
勿論、小百合ちゃんも、痩せたりして役を作っているけれど、それだけじゃこの鬼気迫る顔は出来ないね。
照明さんが、職人だった時代なんだろうと思う。
久々、映画観て泣きましたです。はい。
だけど、ところどころで浜田光夫とデュエットするのには参った(笑)。
『寒い朝』や『川は流れる』なんかを、2人で歌うんだよぉ(/>_<)/
それさえなければ、カンペキに素晴らしかったのに。
by robbie-the-great
| 2010-07-30 21:29